身につまされる「永遠のおでかけ」(益田ミリ)(その1)
2018-07-25


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「永遠のおでかけ」
益田ミリ 著   毎日新聞出版  1,300円

タイトルから推測されるとおりの内容のエッセイでした。

叔父が亡くなった。

これが冒頭の1行目です。
そして、
叔父さんが亡くなって1年もたたないうちに、父親の具合が悪くなる。

救急車で病院に運ばれた父親のお見舞いに行く。
ビスケットを買ってきてと頼まれる。
病人に食べたいものをリクエストされるのはうれしい、と思う。

スーパーで子供が泣き叫んでいるのを見かける。
あの子には、泣き叫んでも欲しいものがあるのだ、
と感情を揺さぶられる。
私にはあるだろうか?
なにもないな。
あれほどまでに欲しいものがない。

滋賀県の長浜というところに、
海洋堂のミュージアムがあるらしい。
グリコのおまけや、ガチャガチャのフィギュアを作っているところのミュージアム。
面白そう。
いつか行ってみたいところの一つに加えておこう。

「お父さんの子供時代の話を、取材してみたいんやけど。」
と父親に頼む。
すると、父親が生き生きと話し出す。

パソコンで清書したものを父親に郵送で渡すと、喜んでくれたようだ。
次にお見舞いに実家に帰ったら、父親はすすんで話をしてくれた。
初めて耳にする話がほとんどだった。

私も母親に言ってみようか、と思った。

この項、続く
[読書]

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