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「また必ず会おう」と誰もが言った
喜多川泰著
サンマーク出版　1,400円

今年の３７冊目です。

最近、小説を続けて読みました。

主人公は、九州、熊本の高校２年生の男の子。
小さな嘘から、東京ディズニーランドを皮切りに
あちこちへ行く羽目になってしまう。

そんな筋書きです。

ｐ３４
「いいかいあんた。
男っていうのはね、予定外の出来事に遭遇したときに、
腹を決めてそれを受け入れなくちゃダメよ。」

ｐ４７
「男は決断が大事よ。
まずは、そうするって決めてごらんなさい。
人生、先がどうなるかなんてわからないのよ。
だから悩んでもしょうがない。
まずは、やるって決めて飛び込むの。
誰も経験しなかった夏休みになるわよ。
さあ、やるって言ってみなさい。」

ｐ６１
「あなたにとって居心地のいい場所は、
まわりの人があなたに何をしてくれるかによってじゃなくて、
あなたが、まわりの人のために何をするかによって決まるの。」

ｐ１０３
「人間はね、いや、人間だけがと言ってもいい、
誰かの喜ぶ顔を見るために、
自分のすべてを投げ出すことができるんだ。」
「人間は人が喜ぶことをしたときに、自分も同じ喜びを得ることができるんだ。」

ｐ１２６
「誰が何と言おうと、おまえの人生はおまえのもんや。
誰かがやれと言うたからやる。やるなと言うたからやらん。
そういう生き方をして、おまえは、自分の人生の責任を
ちゃんと自分でとる自信はあんのか？」

ｐ１２７
「おまえの人生はおまえのもの。
すべておまえの責任で起こる。
相手が大人だろうが、先生だろうが、
言いなりになって何かを手に入れようとなんて思ったところで、
おまえはおまえらしさを失う。
そして、それによって起こることを自分のせいじゃなく、
他人のせいにして生きる。」

ｐ１２８
「学校の先生が言うてることもみんなメチャクチャや。
一歩社会に出てもメチャクチャなことしか言わん上司だっておる。
おまえは自分の物差しを持って、自分で考える人間になれよ。
自分の人生を他の奴のメチャクチャな命令にメチャクチャにされるなよ。」

ｐ１５８
「人間は、誰かの役に立つ生き方に専念したとき、
それによって得られる報酬に関係なく、
幸せを感じることができるんだ」

ｐ１７８
「結局、どこにいようと自分が頑張ったぶんしか、
人は幸せになることができないんだと思う。」

ｐ１９２
「使命とは限りある命を、永遠に続く何かに変えたいと願う行為じゃと私は思う。
だから、自分の命の有限性を感じる経験を通して、
人は使命感に目覚めることができる。」
「自分の命があと５年しかないかもしれんと本気で思ったときに、
人が考えるのは、この限りある命を、
悠久の何かに変えたいという願いじゃ。」

以上、
主人公の少年、秋月和也が成長していくお話です。
が、
この和也のように素直でなければ、人間は何も学べないのではないだろうか。

素直で、
勉強熱心で、
プラス思考。

これが大事なんだろう。